平成元年、水口浚先生は、「障害児基礎教育研究会」を設立しました。
その後、毎年1回は先生や会員が創った教材を一堂に集め「教材工夫展」を開催してきました。以下は教材工夫展での講演や研究紀要の中で語られた先生の「教材観」です。先生のお人柄が思い出されます。

教材とは

コミュニケーション(相互交渉)の手段とな り、ことばの代わりとなり、共通のことばとなる道具。共通の言葉(話題)となる時に、感覚・運動が呼び起され、反応となり、相互交渉が成立する。

教材教具の工夫

可能性を信じ、できる課題から始め人間関係(相互交渉)の成立をはかり、相互交渉の過程で学習を深め、達成感と自信と自発を呼び起こし、共成の場を作り、信頼関係につなげていく工夫をする。

考える力を培う教材教具

概念行動とは何か・・・それは、自分でやったことが自分にわかること。自分の手が右に行ったか左に行ったか、物をどうなでたか・・・そういうことがわかって概念形成につながっていく・・・。

教材を語る

どんなに障害が重くても、みんな人間だから、それぞれにどういうふうにすれば相互交渉が成立するか考えて、そのプロセスで何かがわかり、何かができるようになるということを共有していくことじゃないかな。