障害児基礎教育研究会とは

 2013.5.1
障害児基礎教育研究会代表
吉瀬正則
(元明治学院大学 特命教授)

 「障害児基礎教育研究会」(通称水口研)は,創始者である故水口浚により、平成元年に立ち上げられました。東京都杉並区立済美養護学校の校長を最後に退職した後、長年温めていた想いを実現するために、当時の仲間を募って設立したものです。以来、志を同じくする会員が、創作教材による個別学習指導の実践や毎月1回の定例会を中心とした活動を続けています。

 活動内容は、定例会、教材制作会、各地で行われる個別学習の実践の会、「教材工夫展」、「光道園研修旅行」などです。年1回行われる「教材工夫展」と呼ばれる教材教具の展示会には、3000点もの創作教材が並び、保護者を含む多くの関係者が訪れます。また、定例会は、会員に限らずどなたにも門戸を開いています。発表者は指導場面のビデオ記録を持参し、参加者は子どもの微妙な反応を見ながら忌憚のない意見を交わします。定例会はすでに230回を越えました。 

「水口研」の特徴として、以下のようなことが挙げられます。
 
①特別支援教育に携わる教師を中心として、医師、作業療法士、言語聴覚士等の周辺職種や保護者など、障害のある子どもにかかわる多彩な人々が参加していること。 
②「見る、見たものに手を伸ばす」など、初期の段階の運動操作から概念形成(言葉や数)、記号操作活動に至るまで、教材教具を用いた実践に基づいて実証的に解明しようとしていること。 
③子どもと学習の支援者が共に学び合う存在として、人間関係を深めていく過程を大切にしていること。 

平成19年、創設者の水口先生は志半ばで逝去いたしました。しかし、その志は受け継がれ、会員一同、それぞれの場で実践を大切に、研究を深めております。 

教材教具を作ってみたい方、実践してみたい方はいつでも幹事にご連絡ください。心より歓迎いたします。